動物は時として我々の想像しえない行動をとる事がある。例えばアメリカ大統領選を的中させた動物園の動物たちやワールドカップの試合を8試合連続で的中させたタコなどは記憶に古くない。
頭では理解していても、なぜか興味を惹かれてしまうのは我々が「野生の勘」つまり動物の直感が脅威である事を無意識に理解しているからかもしれない。
そんな「動物の直感」を感じる出来事があり、一部の界隈を驚かせている。
Goxxさん
その名は「Goxxさん」だ。ハムスターである。彼が話題になっているのは暗号通貨を取引する投資家たちの間だ。
彼は飼い主が彼の為に作った「オフィス」に入り、特定の行動をする事でどの暗号通貨を買うか、或いは売るかを選択できる。
実際にGoxxさんの判断は自動で本物の取引が行われており、APIを介してプラットフォームに結果が送信される、という具合で本物のお金が関わっている。彼のオフィスは常にtwitchで配信されている。
どのように取引しているのか
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Goxxさんのオフィスの仕組み。(出典:Markets Insider)
仕組みは「回し車を回る事で30種もの暗号通貨の中から取引する通貨を選択し、用意された2つのトンネルのどちらを通過するかで売るか買うか決まる」というもの。
オフィスには2つのカメラが設置されており、twitchで配信されている。Goxxさんはオフィスには住んでおらず、自宅からゲートを通り、オフィスに「出社」している。
勿論、飼い主はハムスターが繊細な生き物である事は十分把握しており、彼の健康が損なわれないよう十分配慮された彼専用のオフィスとなっている。
驚異的な勝率
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ポートフォリオ。(出典:Markets Insider)
Goxxさんの取引の結果は驚くべきものだ。6月12日から暗号通貨の取引を開始し、最近ではウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイやS&P500よりも良い成績を上げている。
彼のポートフォリオはほぼ24%増加し、順調に利益を生み出しているそうだ。取引は飼い主による強制ではなく、全てGoxxさん自身の選択によるものだというのだから驚くばかりだ。
参考にするデータの変化
勿論、Goxx氏に「暗号通貨の取引で利益を出す」という意思があって選んだわけではない。これは完全にランダムだ。要は占いであり、1種のエンターテイメントに過ぎない。
だが、興味深いのは一部の人々が財務アドバイスを受ける対象に変化が出ている,という事だ。参考にするデータに変化が出ている。
専門家と呼ばれる者は専門家であるが故の背景を持っているが、パーフェクトであるとは限らず、その穴を埋めたいと願い、「動物の直感」に頼る者が一定数存在する。
これも人が持つ1つの多様性なのかもしれない。
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暗号通貨は今後、投機ではなく確かな投資の対象になるかもしれない。今のうちに学んでおこう。