太陽を恒星とする、我々の住むこの太陽系には地球を含め大小の様々な惑星が太陽の周囲を周回している。
それぞれサイズは勿論、質量や起動するスピードも異なっている。
そんな太陽系の中で非常に軌道スピードの速い直径わずか1kmほどの小惑星が発見された。
発見された小惑星「2021 PH27」
発見された小惑星「2021 PH27」は現在確認されている太陽系内の天体の中で水星の次に早く、小惑星としては最速だという。
地球の公転軌道の内側で太陽を周回しており、その速度は太陽を一周するのにわずか113日という速さだ。
その軌道は水星と金星の軌道を横切る不安定な細長い軌道となっている。
各惑星の速さ
では、我々が良く知る太陽系の大きな惑星の周期はどれくらいなのか、おさらいしておこう。
(※周期数はおよその日数とする)
惑星 | 公転周期 |
---|---|
水星 | 88日 |
金星 | 225日 |
地球 | 365日 |
火星 | 687日 |
木星 | 11年 |
土星 | 29年 |
天王星 | 84年 |
海王星 | 164年 |
惑星としては水星が最も早いが、小惑星としては「2021 PH27」は最も早い速度と観測された。
消滅の恐れ
小惑星「2021 PH27」はこの不安定な軌道の為、これらの水星や金星、或いは太陽と衝突するか、現在の軌道から放り出される可能性が高いそうだ。
数百万年という、人間にしては長く、宇宙から見れば近いうちに消滅する可能性があると言う。
2021年には太陽に最も近づき、太陽の裏側を通って来年の始めには地球から観測できなくなる。
その前にこの小惑星に名前を付ける必要があるそうだ。